ポーカー(テキサスホールデム)を始めたばかりの方が最初につまずきやすい用語の一つがBB(ビッグブラインド)です。ルールの基本でありながら、上級者になっても常に意識し続ける非常に重要な概念です。
本記事では、BBの意味や役割、ポジションとしての特徴、そして戦略的な重要性について詳しく解説します。
1. 強制ベットとしてのBB
ポーカーでは、ゲームを活性化させるために、カードが配られる前に特定のプレイヤーがチップを場に出すルールがあります。これを強制ベット(ブラインド)と呼びます。
ディーラーボタン(BTN)の左隣に座るプレイヤーがSB(スモールブラインド)、さらにその左隣に座るプレイヤーがBB(ビッグブラインド)を支払います。
通常、BBの額はSBの2倍に設定されます。 例えば、1ドル/2ドルのキャッシュゲームであれば、BBの額は2ドルとなります。このBBの額が、そのゲームにおけるレートの基準となります。
2. ポジションとしてのBB
BBは座席(ポジション)の名前でもあります。アクションの順番がゲームの進行状況によって大きく変わるのが、このポジションの最大の特徴です。
プリフロップ(カード配布直後)
全員に手札が2枚配られた直後の段階では、BBは最後にアクションを行います。自分の前に座っている全員の動きを見た上で判断できるため、この時点では情報の面で有利な立場にあります。
フロップ以降(共通カードが出た後)
場に3枚の共通カードが開いた後は、順番が入れ替わります。BBは、SBの次に早くアクションをしなければなりません。自分の後ろに多くのプレイヤーが控えている状態で先に動く必要があるため、フロップ以降は心理的・戦略的に不利な位置(アウトオブポジション)となります。
3. 単位としてのBB:スタックの測り方
ポーカーでは、自分の持っているチップの量を円やドルといった金額ではなく、BBを単位として数えるのが一般的です。これをスタックサイズと呼びます。
例えば、BBの額が100円のゲームで、手元に10,000円のチップがある場合、スタックは100BBとなります。
なぜ金額ではなくBBで数えるのか。それは、スタックが何BBあるかによって、取るべき戦略が劇的に変わるからです。 20BB以下であれば、一度の勝負ですべてを賭けるオールイン戦略が主体となり、100BB以上あれば、相手をじっくり追い詰める高度な駆け引きが可能になります。
4. BBアンティという現代の主流ルール
2025年現在のライブトーナメントでは、ビッグブラインドアンティというルールが標準となっています。
以前は、参加者全員が毎ハンド少額の参加費(アンティ)を支払っていましたが、進行をスムーズにするために、BBの席に座っているプレイヤーが自分自身のブラインドとは別に、テーブル全員分のアンティを一括して支払うようになりました。
このルールにより、BBの番が回ってきた際に支払う合計額が大きくなるため、BBのポジションにいるプレイヤーは、自分の出したチップを守るために、より積極的に戦う姿勢が求められるようになっています。
5. BBでの戦略:ブラインドディフェンス
統計的に、BBはポーカーの中で最もチップを失いやすいポジションだと言われています。自分の意思に関わらずチップを場に出さなければならないからです。
しかし、BBには大きな利点もあります。誰かがレイズ(増額)してきた際、BBはすでに強制ベットとして一部のチップを場に出しているため、他のプレイヤーよりも少ない追加費用でコールして勝負を続けることができます。
これをブラインドディフェンスと呼びます。自分の手札と、追加で支払う額を天秤にかけ、効率よくチップを守ることが、トータルの収支を安定させるコツとなります。
まとめ
BBはポーカーにおける経済の循環を生み出す、心臓のような役割を果たしています。
・BBはカードが配られる前に支払う強制ベットである ・ゲームにおける持ちチップの量(スタック)を測る単位になる ・プリフロップでは最後だが、フロップ以降は早い順番で動くポジションである ・現代のルールではアンティも一括して支払うことが多い
BBの役割とポジションの特性を理解することで、テーブルの上で今何が起きているのかがより鮮明に見えてくるはずです。

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